先日、戸田市教育委員会から呼ばれ、教育センターで会談することになりました。お忙しい中、戸ヶ崎教育長にも熱い思いを伺い、その後、2020年に文科省の新指導要領に採用される、学校教育へのプログラミング学習導入に関して担当のお二人の先生と意見交換する機会となりました。
戸田市では教育先進地域として英語の小学校導入の特区など、ひとつのシティセールスの目玉としても取り組んでいるのは皆様もご存じでしょうが、今回も文科省の提唱を踏まえて戸田市内の小中学校にこのプログラミング教育を先取り、前倒しでで取り入れたいというお話でした。そのためにも民間とも連携する方向で市内IT企業、PCスクールや私たちCode for TODAにも意見交換するきっかけを作りたいというものでもあるようです。
私たちとしても子どもたちにどう普及させるかが課題でしたから大いに連携を深められればと期待を膨らませて会談を終了しました。多分、今後も継続的に意見交換や相互研修などに発展するのではないかと思います。ぜひ、私たちとしても多くの参加者と共にこれからも取り組みたいと考えます。
さて、学校での「子どものためのプログラミング学習」普及への考え方を私たちも早急にまとめることも大事になってきます。プログラム教育の要は、世界に通用する、あるいは世間にも役に立つ、ビジネスにもなるような吐出した天才プログラマーのトップリーダーを輩出することでしょう。ビルゲイツやザッカーバーグのような世界的な人物を生み出したい目標があります。人材養成こそ資源の乏しい日本の最大の急務だと思います。
そして、そのためにも裾野を広げるための学習システムの確立が必要な時代なのです。それはオリンピックへのアスリート育成やサッカーの地域クラブ育成から多数のプロ選手を育成してきたように、多くの子供たちが夢に向かって各地域で頑張れるシステムでなければなりません。
学校で誰もが学べるメリットと同時に、1人の天才や優等生だけが大事にされるだけでなく、平等にみんなが楽しく学べる方法を考えなければ平等を原則とする公教育での普及は逆効果になってしまいます。1人の天才を生める学校教育への必修化ということは、1%の天才育成のために99%の劣等生を生むような現在の評価や受験地獄を招いては国力が下がってしまわないでしょうか?
だからそれは現代日本の受験競争や学校教育を転換させるものにならざるを得ないと思っています。その導入の方法を含めて、子供たちにプログラミングをどう学ばせるか、私たちにも課題を突き付けることになるでしょう。
そこで最新の話題を2つ、参考の資料としてご紹介したいと思います。
一つめは、28歳にして筑波大学の助教である落合陽一さんの「いま子どもたちに本当に必要な教育」です。
彼は「世界最先端の研究者を選ぶ「米ワールド・テクノロジー・アワード」(2015、ITハードウェア部門)を、青色発光ダイオードでノーベル賞を受賞した中村修二氏に続いて日本人で2人目に受賞し、世界から注目されているメディアアーティスト」です。その内容に関しては次のリンクでCozreでのコラムをお読みください。
二つ目は、デジタルハイウッド大学院の佐藤昌宏さんの 「プログラミング教育必修化でどう変わる?」(こどもの可能性を拡げる情報 | WorMo’(ワーモ)」)というコラムです。
彼は、「デジタルハリウッド大学大学院にて「デジタル技術を活用して新しい教育を創る」ことを目的とする「Effective Learning Lab」(佐藤昌宏研究室)を主宰。2004年には、構造改革特区を活用した、日本初の株式会社による専門職大学院デジタルハリウッド大学院の学校設置主要メンバーとして設立に参画する。また、総務省先導的教育システム実証事業プロジェクト・マネジメント・オフィス、プロジェクトマネージャーや数多くのEdTechスタートアップのメンター、各種審査員等を務める。テクノロジーにより教育にイノベーションを起こすムーブメント「EdTech」分野のフロントランナー」です。
彼のコラムはここをクリックすると読めるようにリンクしておきます。
ぜひご一読していただければと思います。そして、Code for TODAとしての意見交換ができればと思います。(Y)